全国農業協同組合中央会（JA全中）は、日本の農業協同組合（JA）の中央組織で、農家や地域の農業の発展を支援し、組合員の生活向上を目指して活動しています。JA全中は、各地のJAのサポートや農業政策への提言、農業者の権利擁護などを通じて、日本の農業基盤を支える役割を果たしています。農家が安心して営農できるように、農業経営の強化や地域活性化、消費者への食の安全提供など、幅広い分野で取り組んでいます。

■ 主な業務内容

JA全中は、全国の農業協同組合と協力し、農家の支援と農業振興に向けたさまざまな業務を行っています。

• 政策提言と農業振興： 農業に関する法案や政策に対して、農家の立場から提言や意見発表を行い、農業者の権利と利益を守る活動をしています。政府や自治体に対する意見表明や要望を通じて、農業政策の改善に努めています。
• 地域農業の支援： 各地のJAと連携し、地域ごとの農業支援プログラムや、地産地消の推進、特産品開発など、地域農業の発展を支援しています。また、地域ごとのニーズに応じた支援策を提供しています。
• 農業経営の強化： 経営力を高めるためのアドバイスや支援、研修を行い、組合員が安定的に営農できるようサポートしています。生産性向上や新しい栽培技術の導入など、経営効率化に向けた取り組みも行っています。
• 農産物のブランド化・消費拡大： 国産農産物のブランド化や、消費者に対するプロモーション活動を展開し、農家の収益増加と国内農産物の消費拡大を図っています。消費者との交流や、農産物の魅力を伝える活動も行っています。
• 教育と次世代農業人材育成： 次世代を担う農業人材の育成や、農業の魅力を伝える教育プログラムも実施。若手農業者や新規就農者に向けた研修やアドバイスを行い、持続可能な農業の未来を支えています。

■ 食の安全・安心の提供

JA全中は、農産物の生産から流通までの安全性を確保するため、トレーサビリティ（追跡可能性）の強化や、農薬や肥料の適正使用の推進を行っています。また、消費者に安全で安心な国産食品を届けるため、品質管理や情報提供にも力を入れています。

■ 持続可能な農業と環境保護

持続可能な農業の実現に向けて、環境保護や省エネ対策、資源の有効活用に取り組んでいます。低農薬・低化学肥料での生産方法の推奨や、地域の自然環境と調和した農業活動の支援も行い、農業を通じた環境保全を推進しています。

■ 消費者と農家の交流促進

農業体験や直売所イベントなど、消費者と農家が直接触れ合える場を提供し、食育活動や国産農産物の魅力発信を行っています。これにより、消費者が農業や食に対して理解を深め、地産地消の輪を広げる活動を推進しています。

JA全中は、全国のJAとともに、日本の農業基盤を支える役割を担い、持続可能な農業と地域の発展を目指しています。農家と消費者の架け橋として、これからも安心・安全な国産農産物の提供に努めていきます。